御門祭|延喜式祝詞 訓読/正読/原文
櫛磐牖・豊磐牖命と御名を申す事は 四方の内外の御門に 湯津磐村の如く塞り坐して 四方四角より疎び荒び来む 天の麻我都比と云ふ神の言はむ悪事に<古語にマガコトと云ふ> 相まじこり 相口会へ賜ふ事無く 上より往かば上を護り 下より往かば下を護り 待ち防ぎ掃ひ却り 言ひ排け坐して 朝には門を開き 夕には門を閉てて 参入り罷出る人の名を問ひ知らし 咎・過在らむをば 神直備・大直備に見直し聞き直し坐して 平らけく安らけく仕へ奉らしめ賜ふが故に 豊磐牖命・櫛磐牖命と御名を 称辞竟へ奉らくと白す
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『延喜式』卷第八|神祇八|祝詞 延喜5年(905)〜延長5年(927)